美しさ・豊かさ・そして健康 

タワーサイド歯科室・斉藤歯科医院のスタッフから、読者の皆様へのメッセージです。
<< July 2009 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

虫歯だと宇宙飛行士になれない

 

今年は世界天文年。ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡を夜空に向け、宇宙への扉を開いて400年の節目の年です。宇宙飛行士の若田光一さんも国際宇宙ステーションに長期滞在して話題になりました。宇宙が注目される年ですね。  

 

そしてこの7月22日には、46年ぶりの皆既日食(太陽全面が月に隠される)が見られます。日本では全国で部分日食を観察することができ、奄美大島北部・トカラ列島・屋久島・種子島等の南の離島では、皆既日食を見ることができるそうです。

次の皆既日食は26年後。26年後も元気でいられますように・・・


虫歯だと宇宙飛行士になれない?

なにかと宇宙のことが話題になる今日この頃ですが、実は、歯が悪いままだと宇宙飛行士になれないってご存じでしたか?  

宇宙飛行士は目指していないから関係ないというアナタ、宇宙旅行をするのも、きっとそう遠い話ではないですよ、きっと。

 

★宇宙飛行士の条件

 若田光一さんのような宇宙飛行士になるためには、体力・知力・実務経験・適応力・体格・その他いろいろな能力…etcが必要なのはもちろんですが、心身共に健康であることは絶対条件です。身体面・健康面でもいろいろな条件がありますが、実は虫歯があったら宇宙飛行士にはなれないのです。

★なぜ?

 宇宙に歯科医院がないからです…  まあ確かにそれもそうなのですが、

一番の理由は、気圧の変化です。宇宙船内や宇宙服の中は気圧が0.3気圧になるので、それに伴い空気の体積は3.33倍に膨張します。

この気圧下で、虫歯治療が不完全で歯と詰物(クラウンやインレー)の間

に空洞があると、空気が膨張し、歯の神経を圧迫し激痛を起こすのです。

このような訳で、宇宙飛行士は打ち上げ前に、はずれそうな詰め物はない

か、宇宙で悪化しそうな歯がないか、歯科医師による詳細な検診を受ける

のです。ただし、虫歯があってもしっかり治療してあれば問題はなく、詰

め物があっても大丈夫、宇宙飛行士になることはできるそうです。

★気圧の変化と歯

気圧の問題では、ダイビングでも宇宙の場合と同じようなことが言えます。海に潜る場合も気圧の変化が激しいので、歯が痛くなることがあります。

  潜行していくにつれスクイーズ(水圧上昇による空気の圧縮)が起こり痛

みを感じ、また浮上中にはリバースブロック(水圧低下による空気の膨張)により痛みが起こる場合があるのです。冷たい海水による知覚過敏と診断される場合もありますが、多くは気圧の変化によるものです。きちんとした治療を受けていれば治療中であってもダイビングに差し支えありませんが、歯科医にはダイビングをしていることを伝え、海に潜る前には治療が完了していることが理想的です。宇宙同様、海の中にも歯科医院はありませんが、ダイビングは海面に出ると気圧が戻るので、宇宙ほどの緊急事態にはならないようですね。また、航空歯痛といって、飛行機に乗っても同じような症状が出ることがありますが、飛行機の中はほぼ一定の気圧に保たれているので、過剰に心配する必要はないようです。

「大きくなったら宇宙飛行士になりたい」「ダイビングをしたい」という夢を持っているお子さんにも是非このことを教えてあげてください。

そして歯を大切にする習慣を伝えていきましょう。

院内報【伝人】2009 | permalink | - | - | pookmark |