2011年がスタートしました。皆様、年末年始はどのようにお過ごしになりましたか?
おせち料理に新年会! きっと、おいしいイベントがいっぱいでしたね。
少しお腹周りが気になるこのタイミングで、今月のテーマは『メタボ』です。
歯科とメタボ、深い関わりがありますよ。
メタボと歯周病 意外と密な関係
★メタボリック・シンドロームとは?
メタボリック検診に脂肪を吸収しにくくするお茶。こんな“メタボ”に関する物が巷で静かなブームのようです。
実際メタボとはどのような状態なのでしょう?
肥満には大きく分けて
「洋なし型肥満」
と「りんご方肥満」
があります。
このうちメタボに関係するのは特に「りんご型肥満」。
これは内臓の周りに脂肪がたまった状態をいいます。この内臓脂肪は「高血圧」「糖尿病」「高脂血症」などの様々な生活習慣病を引き起こしやすくし、これらの症状がいくつか重なると、循環器疾患などの命にかかわる病気になる可能性が高まってしまうのです。
このように「りんご型肥満」に加えて高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわせもった状態をメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)といいます。
★メタボと歯周病の関係
歯周病はお口の中の歯周病菌が歯肉に炎症を起こして、進行すると顎の骨(歯槽骨)を溶かして最終的には歯が抜けてしまう病気です。その歯周病菌がつくる毒は、歯周病の巣から血液中に入り、全身に回って心臓病や脳卒中、糖尿病、肺炎などを引き起こす可能性を高めます。
また、歯周病はメタボの進行を増悪させ、死を招く危険性を高めます。つまり歯周病予防は、メタボの予防にも大きく関わっているのです。
逆に、メタボの人は歯周病に罹りやすく悪化しやすいことも、最近の研究でわかってきました。
★歯周病もメタボも予防、予防!
歯周病もメタボも、罹ってから治すより、予防するほうがずっと簡単です。
○プラークコントロールをする
プラークコントロールとは、歯周病の原因プラーク(歯垢)を管理して、歯周病の進行を止め、虫歯を作らせないようにすることです。毎食後の歯磨きはもちろんのこと、プロの力でないと落とせない汚れを、4ヶ月に1度歯科医院で落としてもらいましょう。
○よく噛んで食べる
良く噛んで食べると、唾液がたくさん分泌されてお口の中の細菌や汚れを洗い流してくれるので虫歯や歯周病、口臭の予防になります。また、満腹中枢が刺激されて食べすぎが抑制され、メタボの予防にもなります。
○生活習慣を改善する
食生活の改善、十分な睡眠、禁煙、適度な運動など、規則正しい生活を心がける。規則正しい生活は健康の基本です!