★フッ素ってなに?
フッ素とはご存じの通り、自然環境の中にある元素のひとつで、土壌、海水中はもとより、土壌で育つ野菜や果物、海中で暮らす魚介類や海藻類など様々なものに含まれています。
★フッ素にはどのような効果があるの?
・歯を強化(エナメル質の結晶構造を強化)し、虫歯になりにくくします。
・虫歯になりかけた部分の自然修復(再石灰化)を促進します。
・抗菌作用、抗酵素作用により虫歯菌の活動を抑制します。
○妊婦さん
赤ちゃんの口にはミュータンス菌などむし歯の原因菌はいません。口移しで食べ物をあげる際などに大人からうつってしまうのです。ですからご出産の前からフッ素を使い、ご自身の虫歯予防に力を入れてください。
○子供
生えたての永久歯は、やわらかくて弱いので、むし歯になりやすい状態にあります。フッ素を継続的に使用し、歯を丈夫に育てましょう。
○大人
成人は、歯と歯の間に虫歯ができやすくなります。さらに中年になると、歯周病が進行したり、歯軋りによって歯ぐきがやせ、歯と歯の隙間が広がります。そこへ虫歯ができやすくなります。
これら歯と歯の間の虫歯予防、広がった隙間の部分の虫歯予防にもフッ素が有効です。
○お年寄り
歯周病の進行と共に歯ぐきが痩せ、歯の根元が露出してきます。歯の根元はエナメル質に比べむし歯になりやすい箇所なので、フッ素でしっかり予防しましょう。
★どのようにフッ素を取り入れる?
1.歯科医院でフッ素を塗布する
歯科医院で歯に高濃度のフッ素を塗布する方法です。歯科医院で使われるフッ素歯面塗布剤は、歯みがき剤の約10倍(9000ppm)という高濃度のものです。歯科医院で継続的に年3〜4回塗布を行ってください。
2.フッ素配合歯磨き剤を使用する
フッ素配合の歯みがき剤を使用します。含まれるフッ素の濃度が分かっている歯みがき剤を使用して頂くのが良いでしょう。歯みがき後に口をすすぎ過ぎないのがポイントです。
3.フッ素うがい
上記2つに比べ、さらにむし歯予防効果の高い方法です。毎日寝る前にフッ素入りの洗口剤でうがいをします。歯科医院で販売している医薬品の洗口剤を使用して下さい。
【フッ素のご使用について、詳しくは歯科医院スタッフにご相談ください。】