★日本人が歯を失う原因とは?
日本人が歯を失う2大原因は「むし歯」と「歯周病」です。
日本人の一人あたりの平均現存歯数は、20代で29本、30代で28本、40代で27本と少しずつ減ってくるのですが、50代になると24本、60代で18本、70代では12本と、
40代を境に急速に失われていきます。
20〜30代で歯を失う原因は、虫歯も多いですが、
40代以降の歯を失う原因の多くは歯周病です。
このように考えると、歯周病は中年以降の人の問題と思われがちですが、その発症は早く、
20歳以降の成人の約90%近くが歯周病にかかっていると言われています。
★歯周病とはどんな病気?
歯周病になると歯ぐきに化膿性の炎症が起こります。歯を支えている骨がやせ、歯が支えを失ってグラグラになり、最終的には抜けてしまいます。歯周病菌が出す毒素のために口が臭くもなります。
20代から痛みもなくじわじわと進行していくので、
サイレント・ディジーズ(静かなる病気)とも呼ばれています。
★歯周病の原因と症状
歯周病の一番の原因は磨き残し(プラーク)です。プラークの中にいる歯周病菌が歯と歯茎の隙間で大繁殖すると、歯周病の色々な症状を引き起こすのです。
症状は、1、歯を磨くと血が出る。2、時々歯肉が腫れる。3、口臭がする。4、歯が長くなったように感じる(歯肉が後退したように感じる)。5、歯と歯の隙間ができて食べ物が挟まりやすくなる。6、歯がぐらぐらと動くようになりよく噛めなくなる。7、歯が抜ける。という順序で進行します。
★★歯を磨いているのに・・・★★
歯周病の予防には、歯磨きなどのセルフコントロールが大切と言われます。もちろんとても大切です。
ただ、別の問題として歯周病菌に感染をしているのに
抗体が出来ない人の存在が分かってきました。
歯周病菌に感染しても
「その抗体がない」ということは、
歯周病が一気に進むということです。
このような危険性を避けるために、歯周病の予防は歯科医院でのメンテナンスがとても重要になります。
歯石除去や
歯のメンテナンス、
レーザー殺菌などの処置を受けてください。
健康で、楽しい食生活のために、歯周病菌をできるだけお口の中から追い出しましょう!