★長寿大国日本、でも歯の寿命は...
日本は、世界を見ても一番の長寿大国です。にもかかわらず歯の寿命は、長くなった平均寿命にまだまだ追いついていません。
歯の寿命はスウェーデンやアメリカにくらべ短い傾向にあります。2012年の厚労省 国民健康白書統計
年齢80歳残存歯数によると、スウェーデンでは残存歯数が
20本、
アメリカは13本、
日本は
9.8本という結果でした。
同じ80歳でも、日本ではほとんどの人が入れ歯になっているのに対し、スウェーデンではほとんどの方が、ご自分の歯で食事を楽しめているのです。
★日本人が歯を失う原因、ワースト3はこれだ!
それでは、日本で歯を失う原因ワースト3を見てみましょう
1.
歯周病
歯周病とは、歯垢に含まれる歯周病菌が原因で、
歯を支える骨(歯槽骨)が溶け、最後には歯が抜けてしまう恐ろしい病気です。
日本人の30代以上の8割が罹っていると言われています。歯がぐらついてきた時には手遅れ。歯茎から血がでたらすぐにご相談ください。
2.
深いむし歯
むし歯が重度になると神経を取ります。神経を取った後の歯に痛みはありませんが、
適切な治療をしないで放置すると、さらに虫歯が進み、歯を失う原因になります。
3.
破折
意外と多いのが、
咬む力で自分の歯を割ってしまうこと。残念なことに、歯が割れてしまうと抜歯が必要になります。
★痛くなってから治療するのでは遅すぎる!
一度むし歯や歯周病になると自然に治ることはありません。痛くなってから歯科医院に通うスタイルですと、治療の繰り返しが必要で、どんどん歯の寿命が短くなっていきます。
ですから治療をしないための予防処置、治療後も再発させないための予防処置がとても大切になります。
日本人とスウェーデン人やアメリカ人の残存歯数の差には、意識の違いがあると言われています。
多くの日本の方は、「歯が痛くなってから歯医者へ行けばいい」と思っていらっしゃいますが、スウェーデン人やアメリカ人の多くは、日頃から予防のために自宅でフロスを使ったり、さらに歯を守るために歯科医院で予防処置(メンテナンス)を受けているのです。
いつまでも健康な歯を保つことは、美味しく食事がとれるだけでなく、健康な脳や筋力にもつながります。定期的に歯科医院で予防処置(メンテナンス)を受け、8020を目指しましょう!