★オーラル・フレイルとは?
オーラル・フレイルとは、そのまま日本語に直訳すると「歯や口の機能の脆弱」のこと。口腔機能が衰えた状態をオーラル・フレイルと呼びます。
オーラル・フレイルの初期症状は、食事をよくこぼすようになった、堅いものが咬めなくなった、むせる事が増えた、滑舌が悪くなった、口が乾燥する等、ほんの些細な口のトラブルですが、こうした状態が続くようであれば、それは“オーラル・フレイル”の可能性があります。これらオーラル・フレイルの症状は、老化のはじまりを示すサインとして注目されるようになってきました。
★要介護にならないために口腔機能を維持しよう!
オーラル・フレイルに気つかずに放置し、更に口腔機能が低下していくと、咬めない物が増え、「食」への欲求や関心が低下します。それまで楽しかった家族や友人との食事も、楽しく感じなくなってしまいます。滑舌が悪くなると、人と話すことが億劫になってしまうこともあります。高齢者が「社会とのつながり」を失うと、まるでドミノ倒しのように心身の活力が弱まり、誤嚥性肺炎や低栄養状態、認知症等を引き起こし、介護が必要な状態へ繋がってしまう危険性があるのです。
★オーラル・フレイルに早く気づくには?
オーラル・フレイルの症状は、ゆるやかに進行していきます。気づくためには、自身がオーラル・フレイルの知識を持ち、日常の小さな変化も気がつけるよう心がけることが大切です。
1年前の自分の状態と比較してみましょう。
・噛みにくいものは増えていませんか?
・1回の食事の量は減っていませんか?
・体重が減少していませんか?
・外出する機会が減っていませんか?
・人と会うのが億劫に感じる事が増えていませんか?
★オーラル・フレイルを予防・改善するには?
歯を失うと、オーラル・フレイルになりやすくなります。虫歯や歯周病から歯を守るには、歯磨き等の日頃のケアが大切です。もし残念ながら歯を失ってしまったとしても、インプラントや入れ歯、ブリッジなど自分に合う適切な治療を受けましょう。入れ歯には、食事の温度が伝わりやすい金属の床をもつ高性能の入れ歯や、他人に気づかれにくいシリコン製の入れ歯など色々な種類があります。お気軽にご相談ください。
お口の健康を維持することは、健康寿命を延ばすことに繋がります。日頃から気を配り、いつまでも元気に過ごしましょう!